3Dプリンターで何かを作る場合、必要になるのが3Dデータです。
いろいろな方法で3Dモデリングは行われるわけですが、3Dフィギュアなどでよく使われる写真からの3Dモデリングにフォーカスして記事を書きたいと思います。
3Dフィギュアの製作はもちろんのこと、実物や建物など、写真から3Dモデリングを行うケースは多岐に渡ります。そこで今回は、よりコスパの高い成果を得るために、写真から3Dモデリングを依頼する際に知っておきたい「コツ」について解説していきます。
1.写真から作るのはこんな時
いろいろな場面で写真から作成することがありますが、多いのは以下のようなケースです。
- 3Dフィギュア(人)を作りたい
- ペットの3Dフィギュアが作りたい
- 愛用のバイクのレプリカが作りたい
- コスプレグッズを作りたい
- 建物を再現したい など
Mikanが運営している”petfig”や、”DMM簡単フィギュア”写真からペットのフィギュアが作れるサービスなどはすべて写真から制作されています。
写真から3Dモデリングを行う際に、3Dデータのクオリティを大きく左右するのはお送りいただく写真の画質と枚数です。それぞれについて掘り下げていきましょう。
2.高画質なほどクオリティが高くなる
お送りいただく写真は画質が高いほどクオリティが高くなります。
写真から3Dモデリングをする場合は、参考となる資料はお送り頂いた写真のみとなります。形状やカラー情報はすべて写真から取得することになりますので、写真の画質が低いと必然的に取得するカラーデータの品質も下がってしまいます。
逆に画質が高いとクオリティの高いカラーデータを取得することができますので、より高精細でより美しいテクスチャ(3Dデータのカラーデータ)を作成することができます。
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写真から作成した女性の3Dモデル
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特に人やペットの3Dデータを作成する場合は画質が非常に重要で、3Dデータのクオリティは8割が画質で決まるといっても過言ではありません。
送る写真を少し工夫するだけで、作成する3Dデータのクオリティを格段に高めることができますので、ちょっとだけ意識してみるといいでしょう。
高画質といっても、本格的な一眼レフカメラをわざわざご用意頂く必要はありません。最近はスマホのカメラもすごく進化していますので、それで十分な写真が撮れます。
大切なのはカメラではなく、以下のようなポイントです。
3.どんな写真がいいのか
それではどんな点に注意をして写真を撮ればいいのでしょうか。
以下、撮影の際のポイントです。
- ピンボケしていないこと
- 影がかかっていないこと(逆光は避ける)
- 細かく表現したい箇所のアップを撮影すること
- 加工されていないこと
これらのポイントをきちんと押さえておけば、3Dモデリングに最適な写真を撮影することができます。ピントを合わせ、逆光を避け、写っていない細かい部分のアップを撮影する。
この点さえ注意しておけば、より高いクオリティが望めます。
最近は写真加工アプリが普及していますが、お送りいただく写真は加工されていない状態のものが好ましいです。加工されてしまうと本来のカラーデータを取得できなくなってしまいますので、そのままの姿がベストです。
4.何枚撮影すればいいのか
これもよく聞かれることが多いのですが、正直申し上げますと、「多ければ多いほどいい」というのが事実です。写真からモデリングをする場合、すべての情報は写真からしか取得できません。
ヒントが多い方が実物のイメージをより具体的に描くことができますので、より高いクオリティを実現できるようになります。
撮影のポイントは以下の通り。
- 前後左右
- 各部位のアップ
- 各部位の前後左右
- あらゆる角度から撮影
これだけ写真を撮ればもう万全です。ほんの少し多くの写真を用意するだけで、よりクオリティの高い3Dデータを受け取れるようになります。
最後に
いかがでしたでしょうか。
ここまで解説してきましたが、実際の写真はこんな感じであれば十分と言えます。
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ポイントを押さえた写真の例です。
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写真から3Dモデリングをする依頼は非常にたくさん頂いておりますが、やはり良いコンディションの写真ではクオリティの高い3Dデータとなり、非常にご満足していただけます。
3Dデータ作成を依頼する際には、ここで紹介したポイントを押さえて、より素晴らしいクオリティの3Dデータを作ってしまいましょう!
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