歯並びを治す時にマウスピースをはめて行う治療法がインザビライン。いくつかのマウスピースを作成し、それをはめながらだんだんと歯並びを治していくもの。
これが結構高くて15万円ほどしてしまいます。高い。
ニュージャージーの大学生Amos Dudleyさんは高いお金を払うのをやめ、自分でマウスピースを作ることを決意します。そう、3Dプリンターを使って。
まず治療前の歯並びがこちら。はやり少し曲がっています。
治療を始めるにあたり、まずアルギン酸を使って歯型をとります。アルギン酸はアマゾンでも売っている植物系の素材で、1000円ほどで購入することができます。
そうして噛み付いた歯型がこちら。
この歯型に液体を流し込んで固め、鋳造します。
こうして出来上がった歯がこちら。
さぁいよいよ3Dの出番です。
歯を3Dスキャナーで撮影し、3Dデータを作成。
データをソフトウェアで読み込みます。
ここからが少し大変。
マウスピースで綺麗に矯正するには、歯の状態に応じて少しづつマウスピースの形を変えないといけません。歪んだ状態の歯に、理想的な状態のマウスピースははまりません。
そこで歯にボーンを組み込み、アニメーションをつける形でマウスピースの形状を6段階に分けて変化させました。完成した3Dデータは3Dプリンターで出力します。
最後に真空成型を行い、マウスピースの完成です。
いよいよ装着です。
装着してから16週間。歯並びは・・・
かなり綺麗になりました!すごい!
最終的にかかった費用はたったの60ドルとのことで、普通に治療した場合に比べて数十万円も節約できた!という話でした。3Dプリンターは自分で持っていたものを使い、真空成型も大学のものを使用したとはいえ、これだけ節約できるとは驚きです。
おそらく世界で最初のDIY矯正マウスピースのチャレンジだと思われますが、彼の挑戦をきっかけに自分でマウスピースを作る人が出てくるかもしれませんね!
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