3Dプリンターで何か作ってみたい・・・、でもどのソフトを使えばいいかわからないし、お高いんでしょ?いえいえ、そんなことはございません。「フリーで使える3DCAD,3DCGモデリングソフトまとめ」でもご紹介した通り、今では無料で使える3Dモデリングソフトが豊富に揃っているのです。
今回はその中のひとつ、ブラウザ上でスカルプトモデリングができる無料のウェブサービス「SculptGL」を使って、フルカラー3Dプリンターに対応した赤べこの3Dモデルを作成していきます。
1.まずはSculptGLへアクセス
SculptGLはブラウザで動くため、ソフトをインストールする必要などはありません。WebGLで動いていますので、Google Chromで閲覧されることを推奨いたします。
それではさっそくサイトにアクセスしていきます。
これがSculptGLの初期画面。
画面中央に表示された丸いものを、粘土のようにこねながら形を作っていくのがスカルプトモデリングの要領になります。さっそく赤べこを作っていきます。
2.3Dモデリングをしてみる
まずは頭から製作してきます。
ネットの赤べこ画像をみながら形を作っていきます。
次は体を作っていきます。
全体像が完成したら最後に仕上げていき・・・
これで完成!それとなく赤べこっぽくなっています。
最後に完成したデータを出力します。
- ファイル > Save.stl
- この順番でクリックし、ファイルを出力します
3.Paintfabで色を塗る
次にブラウザで3Dモデルに色を塗ることができるPaintfabにアクセスし、赤べこに色を塗っていきます。Paintfabの使い方は下記の記事をご参照下さい。
まず先ほど出力した赤べこのデータを読み込みます。
- File > Load > 赤べこのデータを選択
赤べこが表示されますので、色を選択して塗っていきます!
まずは体を赤に塗って・・・
目も描いて・・・
(いい感じの上目遣い)
これで完成!赤べこになりましたね!
完成したデータをply形式で出力します。
- File > save.ply
- この順番でクリックします
4.フルカラー3Dプリントに対応させる
フルカラー3Dプリンターで出力するためには、テクスチャを製作する必要がありますが、現在のモデルにはテクスチャがなく、体そのものに色が付いている状態です。
そのため体の色からテクスチャを作成する必要があります。無料のメッシュ編集ソフト「Meshlab」を使ったテクスチャの作成方法についてはこちらの記事をご参照下さい。
最後に赤べこのサイズを設定します。
サイズもMeshlabを使って変更できますので、「Meshlabで3Dモデルのサイズを変更する方法」をご参照のうえ、造形可能なサイズにご変更ください。
5.3Dプリントしよう!
これでフルカラー3Dプリント用の3Dモデルが完成しました。さっそく3DプリントサービスのShapewaysで正しくプリントできるかどうかを確認してみます。
このように正常に色が表示されていて、サイズも正しくなっていれば、フルカラー3Dプリント用の3Dモデルの確認は終了です!作成した3Dモデルのプリント依頼、受け付けております!
6.さいごに
いかがでしたでしょうか。このようにして、無料のツールを使ってフルカラー3Dプリントに対応した3Dモデルを作ることができます。高いソフトを買わなくても手軽にチャレンジすることができますので、興味のある方はぜひトライしてみていただけると嬉しいです。
赤べこ3Dモデル無料配布中
今回作成した赤べこの3Dモデル(色なしバージョン)を塗り絵用として無料で配布しています。興味のある方は無料の3Dモデル素材サイト「ぽっぽぽ」からダウンロードのうえ、Paintfabの着色のシーンからお楽しみください!
Comments are closed.