Open Bionicsは義手を低価格で提供する企業。目指すべきは誰でも簡単にカスタマイズできて手軽に購入できる義手。先日開催されたCESでもたくさんの反響を呼んでいました。
何がすごいのか
この義手のいいところ、すごいところを見いきましょう。
電気信号を読み取って動く
Open Bionicsは電気信号を読み込み、掴んだり離したりすることができるハイテクな義手。多数のパーツで構成されており、細かな動きまで再現することができるようになっています。
3Dモデルと作り方が公開されている
同社の義手の情報は「すべて無料で」入手することができます。
義手を構成するパーツの3DモデルはThingiverseから無料でダウンロードすることができるうえに、電子パーツやその組み立て方まで、義手を作るために必要は情報がすべて公開されています。
世界中の誰もがハイテクな義手にアクセスできるようになり、さらには自分で作ることさえできる。Open Bionicの「Open」とはまさに開かれた世界を実現するものとなっています。
必要なパーツ一式
- Almond PCB
- 3D Printed parts for Ada hand
- Braided tendon line
- 5 x Firgelli PQ12 linear Actuators
- 5 x Microgel Fingertip Grips
- 20 x M3 Heatfit Inserts
- 20 x 6mm M3 Bolts
- 12V DC Power Supply
製作キットは約8万円と安い
同社は電子工作や3Dプリンターが苦手な人でも手軽に利用できるよう、3Dプリントされたパーツと電子パーツがセットになった製作キットを販売しています。
価格はたったの500ポンド。日本円で約8万1000円。
これまで数十万、数百万としていた義手が、これだけの低価格で提供されるというのはかなり衝撃的なことで、同社の製品がいかに革新的であるかを知ることができます。
さいごに
だれでもアクセスでき、自由に改変できるオープンソースの世界。ソフトウェアだけでなく、実際に触れることができる「物」の世界にまで広がりを見せています。
3Dプリンターを使うことで低価格を実現し、さらにはネットを通じて世界中の人がハイテクな義手にアクセスできるようになった。Open Bionicのプロジェクト、今後も注目していきたいですね!
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