Oculusを買収してバーチャルリアリティに力を入れているFacebook。ザッカーバーグ氏が「これからは体験そのものをシェアするようになる」と明言しているように、友人がシェアするのはその場で感じたことのすべてになると、バーチャルリアリティへの想いを語っています。
Facebookはすでに360度動画に対応していて着々とバーチャルリアリティ時代のSNSになるために歩みを進めています。これはスターウォーズが映画の公開に先駆けて公開した360度動画です。(クリックしてグリグリすると周りをぐるっと見渡せます)
Star Wars: The Force Awakens Immersive 360 ExperienceSpeed across the Jakku desert from Star Wars: The Force Awakens with this immersive 360 experience created exclusively for Facebook.
Posted by Star Wars on 2015年9月23日
ARにも関心を抱いている
10月に開催された「V.F. Summit」に登壇したザッカーバーグ氏は
「もうすぐ娘が生まれるんだ。私は彼女が初めて歩くところを写真や動画で撮影するだけではなく、その瞬間を家族や友人と臨場感を持って体験できるようになるのが楽しみだ。向こう15年以内に主要なプラットフォームになるはずのVRと拡張現実(AR)がエキサイティングな理由はそこにある。(Facebook傘下の)Oculus VRのチームはそれを実現できる最高のチームだ」
出展:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151008-00000026-zdn_n-sci
と語り、VRだけでなくARについても関心を抱いていることを示しました。
ARのヘッドマウントディスプレイはGoogleのGoogle Glassや、MicrosftのHoloLens。さらには多額の投資を受ける謎のスタートアップのMagic Leap。この3社が代表的ですが、近い将来この競争にSNSの巨人が殴り込む可能性が出てきました。
FacebookとAR
Facebookが拡張する現実とはどんなものでしょう。ここから先はこうなったら面白いなーという希望的妄想を書いていこうと思います。
店にライクボックスが表示される
どこかでランチを食べようと街を歩いていると、気になるお店が見つかりました。そこに視線をやると、お店の前にライクボックスが表示され、自分の友達がいいねをしたかどうかや、どれだけイイねがついているかが表示されます。
たまたまグルメな友達がイイねをしていたので、興味本位で入ってみることにしました。ドアを開けて店内へ。席についてしばらくすると店員さんがメニューを持ってきてくれました。
メニューにもライクボックス
メニューに目をやると、今度はメニューの上にライクボックスが表示されています。どうやらグルメな友達は店の看板メニューではなく、ひっそりと書かれているランチBを食べたようです。
さすがグルメだなーと思っているうちに注文したランチBが運ばれてきました。さっそくヘッドマウントディスプレイに搭載されているカメラで写真を撮り、Facebookでシェアします。
会計時にイイねで割引
グルメな友達が好んで食べるだけあってランチBはとても美味しかった。大満足で席を立ちレジへと会計に向かう。レジの前に立つとお店のライクボックスが浮かんでいます。
店員さんに聞くとライクボックスにイイねをすれば、5%割引が適応されるそうだ。グルメな自分もSNSでアピールしたいので、レジの前をふわふわと飛んでいるライクボックスを迷わずタッチ。支払いを済ませて店を出た。
コーディネートが表示される
街を歩いていると少し気になる洋服屋を見つけたので入ってみることにした。そこは誰でも知ってるお店でCMもたくさんやっている。(店の前のライクボックスは友達のイイねで溢れていた)
気になる洋服を手に取ると、ヘッドマウントディスプレイが洋服を認識し、それを使ったコーディネートを表示してくる。様々な画像をスクロールで見ることができ、友達が似ている服をきている場合はそれも合わせて表示してくれる。
イイねボタンがずっと表示されていてやっかいなので非表示にしてしばらくショッピングを楽しんだ。
友達の友達を表示する
ショッピングも終わり、そろそろ帰ろうかと思ったその時、ヘッドマウントディスプレイに印が表示された。カメラが顔を認識し、友達の友達を指し示したのだ。
印をタップすると友達の友達のプロフィールが表示された。どうやら同僚が前いた会社の同僚らしい。タイムラインを見ていると最近友達と飲み会をしている様子がアップされていた。
こういう出会いがリアルな世界で認識できるのはSNSのARならではだ。現実の世界でFacebookの機能がそのまま発揮されるので、なんだか落ち着かない感じすらする。
SNSはネットの社交場。すべてがオープンで公開されている世界だが、いざそれが日常の中に持ち込まれると少し怖い気もする。すかさずFacebookのAR設定でプライバシーの設定を変更した。
最後に
これはSNSのAR時代の妄想です。そうなるかもしれませんし、そうならないかもしれません。個人的には店の前にライクボックスが浮かんで見えるのはいい機能かなーと。
どの店にしようか迷っている時、いちいちスマホでお店の情報を確認するのは面倒です。視界の中に自動的に情報が表示されれば面倒は解消され、お店選びがもっと楽しくなるでしょう。
ちかいうちに普及するかもしれないARのディスプレイ。
未来が楽しみです。
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