3Dモデル、3Dデータはどんなところで活躍するのでしょうか。どういったところで利用されているのでしょうか。今回は3Dモデルの活用方法をまとめてご紹介していきます。
1.3Dプリントする
3Dプリンターで何かを作る場合、必要となるのが3Dモデルです。図面や画像を元に作成された3Dモデルが3Dプリンターに読み込まれてプリントされる仕組みになっており、3Dプリント用にモデルを作成するケースがあります。
3Dプリントするもの
- フィギュア(イベント展示や販促ツールとして)
- トロフィー(記念品として)
- パーツや部品(試作品として)
- 原型(フィギュアやパーツの複製用として)
- アクセサリー(自分でデザインしたものなど)
これ以外にも多数の使用例がありますが、上記のような何かを3Dプリンターで作成する際に3Dモデルが使われます。
3Dプリンターで作られたトロフィー
2. ARコンテンツ
マーカーにかざすと3Dモデルが飛び出してくる!最近ではそうしたコンテンツもたびたび見かけるようになりました。
こちらでも紹介しましたように、ARコンテンツをより楽しむために3Dモデルが活用されています。以前作成した飛び出す名刺も3Dモデルを使っています。
これは単純に3Dモデルを浮き上がらせただけですが、アニメーションを作成することで動きを加えることもできます。やり方次第で表現の幅が大きく広がります
3.カタログ
3Dモデルのいいところは、一度作ってしまえば様々な角度から確認をしたり、画像を生成できること。2Dのイラストであれば、複数のアングルのイメージを作る場合、アングルの数だけイラストを描かなければいけませんが、3Dモデルなら方向を変えるだけでOKです。(場合によってはレンダリングを施す必要があります)
このイメージは1つの3Dモデルから作成しています。3Dモデルの角度を変えることで様々なイメージを簡単に作ることができます。
4.MMD
MMDは誰でも簡単に3DCG動画が作れる国産のフリーソフトですが、MMDで作ったコンテンツを販促などで使用するケースもあり、その際に3Dモデルを作成するケースがあります。
雪印では無料素材としてオリジナルキャラクターの3Dモデルを公開しています。
5. 装着シミュレーション
正しい呼び方かどうかは不明ですが、試作したメガネや腕時計などを人体の3Dモデルと組み合わせることでシミュレーションを行うこともあります。
30代男性、20代女性といった属性別の3Dモデルを用意しておけば、作成したウェアラブル商品がターゲット層に合うのかどうか、視覚的に確認することができます。試作品と人体の3Dデータをプリントしておけば、実際にリアルな形で試着して試すこともできます。
モデルを呼ばなくても、いつでも何度でもシミュレーションができるのがメリットです。
6.美術作品の保護
日本を含め、世界中で博物館や美術館の展示物を3Dデータにして残そうとする動きが広がっています。特に海外では活発で、有名なところだとスミソニアン博物館が展示物の3Dデータをウェブサイトで公開し、誰でもダウンロードできるようにしています。
手に触れて楽しむのが難しい歴史的な遺産でも、3Dデータであれば好きなところから好きなように見ることができます。遺産や作品が傷ついたり破損する心配はありませんので、安心して公開することができます。
Rhinocéros in Orsay museum – Printable
by James
on Sketchfab
展示物を3Dデータにすることで、3Dデータをウェブサイトで公開したり、ダウンロードを可能にすることで世界中の人に知ってもらい、楽しんでもらうきっかけを創出することにもつながります。
7.CM制作
撮影のスケジュールなどの関係で、役者を使って撮りたいシーンが作れない。そんなときに3Dモデルが活用されるケースがあります。3Dスキャナーを使用して役者さんの3Dモデルを作成、ボーンを組み込んでアニメーションをつければ、好きなように動かすことができます。
これで役者さんのスケジュールに関係なく、映像を制作できるようになります。
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3Dモデル作成に関するご相談はお気軽に!
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※最終更新日:2015/12/17
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